以前の記事でWindowsのコンテキストメニュー1からアイテムを消す方法を紹介しました。今回はWindows 11から導入された新コンテキストメニューのアイテムを消す方法です。
なお、レジストリを触るので自己責任でお願いします。
モチベーション
Windows 11のコンテキストメニューは嫌いじゃないのですが、環境によってはコンテキストメニューへの一部アイテム読み込みが遅くなり数秒Loading....
となるようです。メニューのアイテムロードが遅いとShow more options
の表示自体が遅くなるので最悪な体験です。今回はその対応の一環としてAMD Software: Adrenalin Edition
を消す方法のメモです。意味があるかはまだ継続中で不明です。
ゴールはこうなるのを目指します。
実行前 | 実行後 |
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削除するClassIDを探す
以前の方法と違ってClassID指定で表示をブロックする手法になるため、まずはClassIDを探します。レジストリエディタでHKEY_CLASSES_ROOT\PackagedCom\ClassIndex\
を開くとClassID一覧があります。
今回のAMD Software: Adrenalin EditionのClassID
は{FDADFEE3-02D1-4E7C-A511-380F4C98D73B}
です。
このClassIDが本当にAMD Softwareかどうかは、以下のパスで確認できます。2
HKEY_CLASSES_ROOT\PackagedCom\Package\AdvancedMicroDevicesInc-RSXCM_22.10.0.0_x64__fhmx3h6dzfmvj\Class\{FDADFEE3-02D1-4E7C-A511-380F4C98D73B}
ClassIDをコンテキストメニューのブロック対象にする
コンテキストメニューのブロック対象にするためには、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Blocked
にClassIDを登録します。
設定 | 値 | 備考 |
---|---|---|
Path | HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Blocked |
|
Type | String | |
Name | {FDADFEE3-02D1-4E7C-A511-380F4C98D73B} |
消したいアイテムのClassID |
Value | AMD Software: Adrenalin Edition: Blocked by me |
任意の文字列、自分のメモになるように |
管理者権限のPowerShellで以下のコマンドを実行するとレジストを登録しつつ、Expolorer.exeを再起動して反映します。
# Add to registry New-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Blocked" -Name "{FDADFEE3-02D1-4E7C-A511-380F4C98D73B}" -Value "AMD Software: Adrenalin Edition: Blocked by me" -PropertyType String # Restart Explorer.exe Stop-Process -Name explorer -Force Start-Sleep -Seconds 3 . explorer.exe
登録されましたね。
実行前はこうでした。
実行後はちゃんと消えていますね。
この方法で消すと、Show more options...
のコンテキストメニューからも消えるので人によっては微妙?
まとめ
同じ要領でWindows Terminalも{9F156763-7844-4DC4-B2B1-901F640F5155}
で消せます。汎用性高い。