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Technical updates

静音化したMxAnywhere 3sマウス

仕事道具のキーボードやマウスに求めるものは、どんどん変化していっていると感じます。その最たる変化の1つが静音がうれしくなったことです。以前書いた 静音マウスと M650 SIGNATUREワイヤレスマウス でM650シグネチャマウスは求めていた静音マウスであると書きました。M650を使った結果、それまで使っていたMxAnywhere3や2sのクリック音がいかに大きいかを意識するようになったのを覚えています。

静音性を待ち望んでいたMxAnywhereですが、MxAnywhere 3sでついに静音化されました! 購入してから7カ月使った今、期待通りの出来だったので記事に起こします。1

MXAnywhere 3S ワイヤレス Bluetooth マウス |ロジクール

tl;dr;

左右ミドルのクリック音を静かになったことで、静音マウスになってることがよくわかります。サイドボタンは静音化していませんが、MxAnywhere3より静かになっています。M650やMxAnywhere3に比べて乗り換える価値があったことを挙げます。

  • MxAnywhere 3sはDarkfield高精度センサーなので、ガラス面や起毛デスクパッドでも認識します
  • ラバーグリップがM650より柔らかく、持っていて気持ちがいいです
  • LogiBoltに対応しています[^2]

一方で、MxAnywhere 3sを買う場合に注意点があります。

  • LogiBoltのレシーバーがつきません2
  • LogiBoltでつないでいると、時々マウスの認識が暴れます3

MxAnywhere 3s

MxAnywhereシリーズの最新作で2023年6月に発売されました。MxAnywhere 3sはMxAnywhere 3と見た目は全く同じですが、静音化されています。静音マウスで知られるM650シグネチャマウスを使っていたのですが満足できるおすすめマウスです。

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M650の課題

M650は静音マウスとして優秀ですが、2つ伸びしろがあります。

1つ目はトラッキングです。M650のトラッキングは「ロジクール アドバンス オプティカル トラッキング」といい、毛羽立ったファブリックなデスクパッドで認識が不安定です。ガラス面ではより厳しいです。

2つ目はスクロールです。M650のスクロールは「スマートホイール」といい、1行毎のスクロールと、高速スクロールが両立できます。これもいいスクロールなのですが、MxAnywhereの「MagSpeedスマートシフト」には敵わないというのが正直なところです。MxAnywhereを触ってなければ満足していたのに、よりよく感じるものがあるので伸びしろに感じてしまいます。

MxAnywhere 3sとM650の比較

サイズ

MxAnywhere3sは1サイズだけです。M650で同じ程度のサイズがいいならMを選ぶといいです。

もしもMxシリーズで大きなマウスがほしいなら、静音化したMxMaster 3sを検討するといいでしょう。

グリップ

MxAnywhere 3sはシリコンでさらさらしています。m650はラバーグリップですが、1年半たってもべたつくことなく使えています。

電池

MxAnywhere 3sは充電式でUSB-C接続、1回の充電で70日持ちます。M650は単三電池1つで24か月持ちます。

充電か電池かの影響は頻度より重量で気づきます。MxAnywhere 3sは比較すると軽く取り回しがよい一方で、M650は電池な分だけ重いです。

静音

静音マウスというとどの程度静かなのか気になりますが、MxAnywhere 3sとM650は同程度に静かです。どのクリック音もMxAnywhere3までのカチカチ甲高い音ではなく耳に響きにくくなっていて満足です。改めて各ボタンのクリック音を並べてみましょう。

  • 左右クリック: 静音 (鈍く小さくカチッ音。深夜だと使用者は気づく程度)
  • ミドルクリック: 静音 (左右より小さく鈍いカチっ音。深夜でもほぼ聞こえない。)
  • サイドクリック: 若干静音(左右よりカチっ音がする。日中でも気づく程度)

静音の程度はYouTubeで適当に探すとイメージしやすいでしょう。逆に店舗では周りがうるさい分、静かな自宅で聞くのとはイメージがずれることもあるでしょう。

ホイール

MxAnywhere 3sはMagSpeedスマートシフトなので、高速スクロール時のフリースピンがかかります。比べてしまうと、M650のスマートホイールよりも快適度が違いますね。 水平スクロールはMxAnywhere 3、M650ともに同じサイドボタンを押しながらスクロールです。

接続

MxAnywhere 3s、M650ともにLogi BoltかBluetoothが利用できます。Bluetoothも可能ですが、マウスのBT接続はPCが高負荷時に困るのでLogi Boltで利用しています。

Logi Bolt、嫌いじゃないですがマウスの認識が暴れるのってもしかしてLogi Boltなのか、とちょっと疑っています。

MxAnywhere 3sの課題

使っていて気になる所はほぼなかったのですが、数か月使っているといくつか出てきました。

  • サイドボタンの静音が弱いのでもっと静かになってほしいです
  • 時々マウス認識が暴れるので解消すると嬉しいです
  • クリック遅延が12ms程度と報告されているので、もう少し早いといいですね。

いろんなマウス触っていると形状にも伸びしろありそうですね。MxAnywhere 4で形状が変わるか期待しています。

まとめ

より快適になったMxAnywhere 3sは静音マウスとしておすすめです。MxAnywhere 3sはMxAnywhere 3と見た目は全く同じですが、静音化されているのが決定的で、音の小ささに魅力を感じる人には乗り換える価値があります。

静音程度からするとM650もいい感じなので、お求めやすいM650シグネチャマウス、多少お高いが認識精度やスクロールが神なMxAnyhwere 3sと選択が広がってよかったですね。


  1. この記事は2023年6月16日に書いていたのですが、2024年1月に公開した謎。
  2. Unifyingは死んだ。仕方ない。
  3. Logi Boltを持っていない場合はBluetooth接続が使えます。でもLogi BoltはUnifying同様にPCが高負荷でも安定するのでいいんですよね。