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Technical updates

リモートワークでの切り替え

リモートワークが続いて1年余り経ちました。 ここ半年余りの課題は、仕事中の集中、切れ目の2つなのですが、解消するために何をしているか残しておきます。

tl;dr;

オフィスで集中で来ているなら、その状況を作れるように努力する、ということでいろいろやっています。

  • 机の上をオフィスと同じようにする
  • 仕事前に身支度を整えて恰好から入る
  • 一日の目標は意図的に細かく書き出して達成目指す
  • Twitter は開かない
  • 骨伝導ヘッドセットを付けて過ごすことにしたところ、以前オフィスで仕事をしていた時のように意識を切り替えるのが楽になった
    • 骨伝導で 16時間使い続けられるのは本当に楽なのでよいです
  • 昇降デスクや昼寝など、自分の癖にあった対策はする
  • ごはんはサラダから (冗談のようで本気)

課題

結果は出す、けど自分が納得いく集中状態に入っていたかというと疑いがあるので、「リモートワークでの切り替え」でいかに集中状態にもっていくかが課題です。

もともと私はずっと仕事をしていても気にならないほうです。 これは、仕事と楽しいことが一致しているからなのですが、夢中になって気づいたら時間が過ぎていることがほとんどです。

ただ、リモートワークだと今までオフィスや深夜の集中で得ていたなにかと別の能力が求められるようです。 オフィスでの仕事だと簡単に集中に入るのが、リモートワークだとあと一歩足りないような。(語彙力) 時間は過ぎているけど、自分が自分に期待するだけの納得いく進捗を感じないような。(表現力)

深夜作業や緊急メンテなどで容易に得ている集中を継続的に再現したいです。

切り替えを促すためにやっていること

意識の切り替えは自分への暗示だと思っているので、いくつかやり方が思いつきます。 太字にしたものは、私が今行っていることです。

  • 机の上をオフィスと同じようにさっぱりと片付ける
  • カメラでずっと映るようにする
  • 常時オンライン雑談部屋に参加
  • 一日、あるいは単位時間の目標を常に示して細かく達成していく
  • 仕事と私生活の場を切り離す
  • スマホを見えないところに置いておく
  • Twitter を開かない
  • 仕事のトリガーを作る
  • 集中切れた、眠くなった対策

知人は、仕事用の部屋に移ってやることで完全に意識を切り替えているということで、これはいいなぁと思います。 ただ、あいにくと私はそういう部屋を設けているわけではないのでなしです。

やっていることを簡単に振り返っておきます。

(集中) 机の上をオフィスと同じようにさっぱりと片付ける

私の普段のデスクの状態です。 仕事場でもそうなのですが、私は極力ものを減らすのが好きなので机の上はキーボード、マウス、切り替え、お茶、スマホのみです。

オフィスと家で、同じように余計なものを置かないので代わり映えしないとも言います。

デスクの上

オフィスだとスマホはカバンにいれているので、スマホはノイズですが、後述します。

(集中/切れ目) 常時オンライン雑談部屋に参加

常時オンライン雑談部屋に参加していると、いつ声がかかってもいいようになります。という意味で、結構切り替えを促してくれています。 一緒の部屋で仕事をしている、というほどではないのですが、一緒にやっているという空気感はあるようです。

もちろん、必ずしも雑談しないといけないわけでもなく、必要な時に相談を行ったりという自由があるぐらいが気楽に感じます。 仕事終わるときに抜けると切れ目にもなります。

経緯

リモートワークが始まって3か月ぐらい経ったころの2020年6月までは朝ミーティングのみオンラインでやって、以降は必要に応じてオンラインにしますが基本オフラインでいました。が、限界を感じたので、常時オンラインをやるようにしてもらいました。(フットワークの軽いチームですごくいい)

リモートワークになることの最大のつらみは、信頼を貯める方法が減る、雑談機会の減少と思っています。

オフィスでの作業が別に最高とは言わないのですが、顔を合わせる以外に人となりを知っていることによる信頼はあったようです。さりげない会話や雑談、相談時のレスポンス、応答の様子をオフラインで行うと、比較的に好意的に受ける情報が想定していたのより大きいのだなぁと思います。1

リモートワークでの作業は、チャットやコード、レビューといったテキストベースのコミュニケーションに偏重していくように思います。 これは、たとえ朝・常時オンラインで話していても、観測範囲では例外なくその傾向があります。 オフラインで得られていた相手を信頼する機会/信頼される機会、オフィスでは自然と周りから聞こえてくる雑談を得る機会は意識してても減りました。失ってみて雑談が仕事上で大きかった、と3か月の間にたびたび感じることがあり危機感を覚えていました。

当時はそういう意味で「オフィスでの信頼貯金を崩しながらリモートワークをしている」と感じており、そろそろ限界を感じで常時オンラインミーティングに参加するというスタイルに切り替えたのでした。

切り替えてしばらくはお互いに遠慮するような「ぎこちなさ」がありましたが、一年もやっていると自然になってきているようで、雑談をする機会も増え、カジュアルなやりとりから相手を信頼をする機会も増えてきているのでいい傾向だと思います。 それでもオフラインのほうが楽なのは、やはり難しい。

よく言われることですが、人間は声だけでは冷たい印象を受けるので、顔や素振りを含めたコミュニケーションが圧倒的に有利です。つまり、オンラインでのコミュニケーションで白熱するとハラハラします。

課題

オフィスでも起こるものの、オンライン雑談のみになるとより起こりやすい課題がいくつかあります。

1つ目は、声が思ったより響いて集中が切れる問題です。 オフィスでもあった? そうですね、ではオンラインミーティングではどうやりましょう問題があります。 今のところ邪魔にならない程度までボリュームを落とすことで、意識に入ってきにくいようにしていますが、気づきにくくなるのが怖いところ。(でもボリューム落とす)

2つ目は、コミュニケーションの乏しい相手ができることです。 これはチャットでも同じ課題があるのですが、やり取りをしない相手とは関わる機会が極端に減ります。2 オンライン雑談でも、何もやりとりの機会がなければずっと同じでしょう。リモートワークでは常時オンライン雑談にいても喋ること自体のハードが高く、難しいものがあります。(伝われ) 別にそれでもいいのかもしれないとも思いますが、どうなんだろう。

3つ目の課題は、雑談の総量の減少です。リモートオンラインって、頑張っても一つしか聞こえないんですよね。オフラインだと複数チャンネルきこえて、たとえ自分がかかわっていなくてもやり取りが聞こえる、というのがありましたが。

4つめの課題は、オンラインで喋った内容をチャットやドキュメントに残す癖がないと取り残される人がどうしても発生することです。これは会話する人ほど気づきにくい問題で、取り残される人は未来の自分も会話を忘れれば該当するのですが、当事者になるまで自覚できないのが厄介です。 オフィスでも起こるんですけど、ほかの人が意外と覚えてて救われた経験ありませんか? 私はあります。 リモートワークだからこそ、チャットなどに会話の内容を要約して書く癖はあるといいと思います。(やる人を尊敬しています) この問題はあるいは、自転車置き場問題とも近いものがあるので、永遠に難しいですね。

2021年になっても、こういう基本的な課題が解決があると感じます。

(集中) 一日、あるいは単位時間の目標を常に示して細かく達成していく

始業時に、今日これやります、とチャットに書いておく、その程度でも効果はあります。 自分自身の予定というメリットもありますが、リモートワークでチームみんながやることを書いているのは、チームの状態共有や相談のきっかけになったりしてて良いと感じます。

コツ

やることを1つ二つ書くよりも、意図的に内訳を細かく書いて、自分で自分の達成を意識するのが好みです。 やりすぎはよくないけど、やることが目の前にはっきりしていると集中できるタイプの人間です。 「これが終わった、次はこれ」、たぶんこれが私が集中するルーティンで一番効果があります。

NOTE

終業時にやったことを書くのは、振り返りという意味でありなきもするけど、私は朝やることをどんどん追記しているのでどっちでも。

Disclaimer

ここではあえて、アジャイルなどの開発手法とは混ぜて書きません。

(集中) Twitter を開かない

これはTwitter に限らず、自分が頻度を高めにをやっているSNSと置き換えてもいいかもしれません。

私は、PC上ではTwitterを「ブラウザで特定のプロファイルを使わないとみれない」ようにしています。 仕事用のブラウザプロファイルでは見れないようにしてあるので、Twitterを見れるプロファイルでブラウザを起動しないルールを自分に課すことで集中の分散を防いでいます。

経緯

よく見かける気がしますが3、Twitter を見るというのは時間が消えます。 自分にはない知見を得られる場なので、おもしろく当然だと思います。 ただ、面白いということは他で使っていた集中が途切れているとも思うので、私は見ないようにすることを仕事との切り替えに利用しています。

(集中/切れ目) 仕事のトリガーを作る

今から仕事、仕事おわり。を示す方法として、物理的に身に着けるものがあるのは有効だと思っています。 出社のように、顔を洗って家仕事用の服に着替えたりといった身支度はしていましたが、それは休日でもあまり変わりません。

ということで、骨伝導ヘッドセットのAfterShokz OPENCOMMを仕事の時に身に着けるようにしました。

OPENCOMMaftershokz.jp

いくつか使ってて良いことを書いておきます、やりたいことができて、細かい不安がないのがいいです。

  • Zoom / Google Meets / Teams でもマイク、スピーカーともに問題なく、ノイズキャンセリングヘッドセットなのもあり、相手からも声がきっちりとどいているといわれており安心して使えます。(私は MacBook Air M1 とつないでいます)
  • イヤホン、ヘッドホンと違って一日つけるのを続けていても痛くなったりしないのは骨伝導のメリットと当時も今も思います
  • 骨伝導は5年前に使っていた頃は2時間あまりしか持たず微妙でしたが、これは16時間つなぎっぱなしもできるので、バッテリーで困ったことがありません。(充電がマグネットなのもよい)
  • もし充電をずっと忘れても急速充電が可能(5分充電するだけで2時間使える)なので適当になんとかなります

ここ半年、特に集中状態にもっていくのに結構悩んでいたのが、これを付けるようにしてオフィスの感覚により近づいているので維持したいところです。

ヘッドセットを外すと仕事終わり、つけると仕事で集中、という自己暗示に便利。

経緯

オフィスにいたときから、集中するためにイヤホン、ヘッドセット、骨伝導イヤホンといろいろ使っていました。 リモートワークになってみると、オフィスと違ってマイク問題が結構課題で、ヘッドセットのマイクだとリモートミーティング時に音が切れたりしたのでつけるのをやめていました。 あと、家だからこそ、周りの音が聞こえないのは主に宅急便などで困る。

リモートワークになってから、このヘッドセットを見つけるまで試行錯誤を繰り返しました。(たびたび試した4品全部だめだった)

(集中) 集中切れた、眠くなった対策

集中が切れたり、眠くなることもあります。(寝ないでいれても、集中が底辺になるのがまずい)

  • 軽く集中が切れたときとかは、昇降デスクなので立って仕事しています。気づくと深夜までたってます
  • 完全に眠い時は、昼ごはん後に15分寝ています。あきらめて寝ると、眠気飛んで集中がすごいので割り切っています

幸い目覚ましを無限にかけるので昼寝で寝過ごしたことはないのですが、夜しっかり寝るのがいいでしょう。4

あ、ご飯はなるべく食べましょう。食べたら眠くなる?これはお得情報ですが、サラダ山盛り食べてからほかのものを食べ始めると、冗談抜きで食後眠くならないのでオススメです。セブンの大根サラダを食べています。

7premium.jp

経緯

オフィスにいるときだと、少し外に出てコンビニ行ったりするやつですね。 リモートワークだと本当に外でないですよね、私のリモートワーク中の徒歩は平均300歩でした。 ということで、試行錯誤してモノで解消できるならする、など打てる手は打つようにしています。

今後やるか検討していること

今はデメリットも感じるのでやっていないものの、間違いなく効果があるので検討しているものです。

(集中) スマホを見えないところに置いておく

オフィスと同様に、目に写らないように片付けようかと思っています。 集中して存在が目に入らないことも多いのですが、チャットの通知など気にしたいことがあり、悩んで一年経ちました。

ただ、通知に気づかないとそれはそれで困るので、果たしてどうするのがいいのかまだ悩んでいます。 オフィスだと、誰かに甘えてたんですね。(どうしても気づかないときは声をかけられていた)

まとめ

いろいろ書いていますが集中は今でも課題で、やっぱりリモートワーク難しいなぁと思っています。 深夜に一人で仕事して、しっかり集中もしていたので、ここまで悩むことになると思ってなかったのですが、どうやらリモートワークはそれとは別の何かが必要なようです。

リモートワークでもできる、けど、よりよい方法を見つけられていないと常に感じます。 ほかの人のやっていることも、見つけると試すのですがなかなかしっくりこない。

もっと細かく自分で分析していかないと改善するのは難しいのかもしれない。

そして、お前は本当にオフィスで日中集中できていたのか?


  1. カメラだとそこまで感じないのはなぜだろう
  2. 私が times チャンネルを嫌う理由は、この問題を加速させるためです
  3. この時点でだめ
  4. それはそう