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Technical updates

Fastly Japanが新オフィスに引っ越したと聞いて行ってきた

静的コンテンツだけでなく動的コンテンツもキャッシュしたい、よりユーザーに近いエッジでコンピューティングしたい。そのような時にFastly社の名前が上がってくることが増えてきたと感じます。

先日、Fastly JapanのMio MatsudaさんからFastly日本オフィスを移転したとのことで訪問する機会をいただいたので訪問レポートです。以前サンフランシスコのFastly本社を訪問したのは2016年だったので、2年ぶりの国を変えての訪問になります。

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目次

近年のFastly様紹介

Fastly Yamagoya Meetup 2017や、日経新聞さんのCDNをエッジルーティングに使う事例などで話題になったCDNのFastlyさんは、私自身好んで使っているサービスです。

毎年開催されているミートアップ ALTITUDEの内容も興味深いものが多いです。

www.fastly.com

VCLを基盤にしたエッジでのモジュールやディクショナリを行えるSDKの提供に始まり、Realtime everything というコンセプトはCDN側でのロギングや統計をはじめとして「リアルタイムに処理をしたいという要望」に応えてくれます。Fastlyを使っていくには動的な処理をいかにやるか、ということと向き合うことであり、VCLと仲良くやっていくといい感じになります。

www.fastly.com

先日Limited PreviewとしてWAFを出されたことで、IncapsulaでWAF + CDNを、という面もそろそろFastly で対応できそうです。

Web アプリケーションファイアウォール (WAF)(2020) | Fastly ヘルプガイド

Remote Log Streamingに関しても、まだ公式プラグインはないもののDatadog の Log Management との接続ができ、S3やGCS、BigQueryよりもお手軽かつ監視環境に一体化されて良いです。

qiita.com

cloudplatform-jp.googleblog.com

個人的には、GraphQLをはじめとして「API結果をエッジにキャッシュがありな設計」ならFastlyを使うのもありだと感じています。

https://blog.apollographql.com/caching-graphql-results-in-your-cdn-54299832b8e2

また、Datadog のFastly Plugin も機能リクエストした結果、Service Account名をAPIキーごとにつけてチャートに出せるようになるなど、細かなフィードバックにも対応していただけて良かったです。

docs.datadoghq.com

Fastly Yamagoya Meetup 2017でのFastlyの舞台裏のお話しは非常にエキサイティングだったので、ますます注目です。今回の訪問は、これまでサテライトオフィスで頑張ってこられた日本オフィスがどうなるのかを含めて非常に楽しみにしていました。

所在地

新オフィスは新橋駅から徒歩6分程度の場所にある、Tsao Hibiyaとのことでランチ時間に合わせて伺いました。

当日は晴れで、新橋の大通りからすぐなので迷子ガチ勢の私でも迷わず到着できました。

Fastly Japanが入っているビルは2017竣工と新しく外観も中もきれいです。暑かった外から入った時に、緑が爽やかに感じたのが印象的です。

8F に向かいます。

オフィスの雰囲気

エレベータを降りてすぐ左にFatlyならではのセリフ、右にガラス扉があります。

受付はなく、すぐに働かれている皆様が見えたのでご挨拶をしてフロアにお邪魔しました。

[まさかの写真を忘れました!!]

広々としたフロアにはまだデスクも少なく、サンフランシスコ同様扉がないオープンスペースで開放感があります。当日は9名の方がおいでで、席の半分は空席でした。伺ったところ、暑くなってきてリモート勤務されている方が増えてきたとのことで、働く場所が自由なのが日本でも徹底されており素敵です。

固定席の隣には、USから来られた方のためのフリーアドレススペースが広々とあります。

デスクスペースの脇には、ゆったりとしたソファスペースがあり、Fastlyクッションやブランドカラーと同じ色の調度品がさりげなくあります。

壁にはFastlyといえばといったフレーズがあり、反対側にはメンバーの方の写真があるのもサンフランシスコと同じ雰囲気を作っていました。

会議室は「速いもの」をテーマにサンフランシスコで命名されており、日本ならではと言える「新幹線の名前」が採用されていました。

なるほどHAYATE。

会議室は、会議室状況が入口のタブレットで把握できること以外にもZoomが完備されています。

特に圧巻だったのがSAKURAです。Zoomで会議が始まると、天井にあるカメラを自動的にホワイトボートに向けたり、自在に共有する視点を調整できるようになっています。ナニコレスゴイ。Fastly社のファシリティ担当者がサンフランシスコから来て設定されたそうです。エキサイティングですね、やりたい!

キッチンスペース

オフィススペースの隣にはキッチンスペースがあります。ここまで見てきた通り、サンフランシスコと同様のファシリティの提供を基本に設計されており、同じレベルの社内サービスを提供するというファシリティ担当者の熱い情熱を感じます。毎週定期的にランチが振る舞われるのも同様で、日本ではUber Eatsや出前館を使って皆さんで集まって食事をとられているとのことです。

サンフランシスコにもあったのと同じトースターがあるのにはコダワリを感じました。*1

ドリンクスペースもあり、ゆっくり過ごしてほしいという感じが伝わります。*2

キッチン横のオープンスペースの壁はブランドカラーとなっており、ここでもブランドイメージが徹底されています。

世界時計があるのもサンフランシスコと同じで、世界をまたにPOPがあるという印象が強いですね。

しばしお話しを伺った後、お土産にFastly Tシャツもらっちゃいました。(通算4枚目)

さいごに

いかがでしたでしょうか?引っ越しに際しては、突然水曜にパッキングしてとアナウンスがあり金曜に移転したという話もあり、相変わらずのスピード感がおもしろ素晴らしかったです。

これまでのサテライトオフィスは会議室の確保に難儀されていたとのことで、新オフィスは会議室が豊富にあり楽しい雰囲気でした。サンフランシスコと同じ雰囲気を随所に感じるので、Fastly様でミートアップなどの機会が将来行われることを楽しみにしています

ご対応いただいた、Mio Matsudaさん、Fastly Japanの皆様、本当にありがとうございました!

*1:こういうコダワリ好きです

*2:IPAもあるのが印象的です