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Technical updates

Acer ET430Kwmiippx で 4K 43" 環境にした

4K はここ一年ぐらいどうしたものか考えてきました。

自宅では、2560x1440(縦) と 1920x1080(横) の2画面構成でいました。しかし、Unity をはじめとして多くのウィンドウを開く必要に年々迫られるようになり ディスプレイで多くのウィンドウを適切な大きさで表示しないと効率が悪い状況になりました。

今回 4K ディスプレイをいくつか検討して Acer ET430Kwmiippx を設置してみたのでメモを残します。

目次

4K の必要性

いらなければ買わないのです。4K である必然性が出てきたのはいくつか自分に納得のいく理由をつけられたからです。*1

ディスプレイは作業空間なので、仮想的に広げるのもいいのですが、単純に今表示している画面が大きいかどうかはポイントだと思います。

同時に開いていおくアプリケーション/ウィンドウの数が増えた

私が主に開くアプリケーションは仕事も個人も大体似ています。これらをウィンドウに大きめに表示することを好んでいます。 - Visual Studio / LinqPad / Unity / PowerShell / VSCode / Chrome / Vivaldi / Slack / SourceTree - ブラウザならタブという手があるのですが、難しいものですね - あとウィンドウをそのまま比較を結構よくやるので、タブやバーチャルデスクトップでは難しいのです

仮想デスクトップは余り活用しておらず、基本的にディスプレイの中にアプリを開きっぱなしにする傾向にあります。

  • 仮想デスクトップにはまっていた時期もあったのですが、開発/普段などの用途で分けるようにしても用途と画面を一致させて切り替える使い方を自分になじませられなかったため上手く扱えていません
  • ノートPC なら便利なのですが、複数ディスプレイ環境での仮想デスクトップの活用がなかなか見いだせていないです

1920x1080 のディスプレイへの不満

  • 1920x1080 画面表示が小さい
  • 2560x1440 と 1920x1080 の構成にしてから 解像度の差が気になるようになった
  • 1920x1080 のディスプレイが7年使っていて2560x1440との色見ギャップが気になるようになった

※ 1920x1080に感じる不満はディスプレイサイズとの不一致に端を発しているので、どのみち 4K にしても根本的な問題が変わらないのですが、まぁ。

だいたいそろった感

ハードウェアにいつも少し様子見する理由です。そろそろ手を出してもいいかなぁと。

  • 価格が5-6万でモデルの選択が出てきたのと、値段がだいたい収まったこと
  • いくつかの知見の記事もそろってきた

4K の選定

4K ディスプレイいくつかあります。周りにも使っている人がいるので意見を伺ってみて選定しました。結果購入したのはAcer ET430Kwmiippx です。

amazon.co.jp - Acer 4K 43インチ ET430Kwmiippx

ディスプレイサイズと文字の大きさ

最も最重視したのは、Windows 上で Text Size 100% にしたときに 文字が読めるかどうかです。

文字が快適に読めないなら4Kディスプレイにした意味がありません。仮に size of text を 120% などにすると画面領域が狭まるため、私にとっては4Kにする意味がかなりなくなります。

www.eizo.co.jp

100%で文字が小さくてもコードなどはIDEなどでテキストサイズを大きくすればいいのですが、システムフォントって想像以上に目に入っているので小さいと読むのに疲れるのですね。

現在の 24" (1920x1080)、 27" (2550x1440) の文字サイズは数年付き合っていて疲れない大きさなので、このバランスを維持することを最優先にします。

実際に4Kを利用している人に話を聞き、自分でも試した限りだと、以下のように感じました。

  • 4K 27" で Text Size 100% は、文字が非常に小さく読めるが読むのがストレス
  • 4K 32" で Text Size 100% は、文字が明らかに小さく2550x1440 がそばにある状況では常に比較してしまい疲れてくる

画面解像度と表示される文字の大きさを優先すると 40" 以上のモデルに限られます。

本当はデスクに置くディスプレイサイズは 27" が最適だと思っているのですが、こればかりは仕方ないです。

価格

VRやAR開発をしているためか、4K に対して過度な期待を抱けないという判断でいます。*2よって、予算は 6万前後まで。*3

40" で6万前後ということで候補となったのが以下のモデルでした。

www.philips.co.jp

www.acer.com

www.iodata.jp

他のスペックで気になるところ

スペック 要件
アスペクト比 16:9 *4
視野角 IPS であればok
接続方式 DP v1.2 *5
光沢 グレア or ハーフグレア *6
フレーム ベゼルはなるべく薄い方がいいです。フレームレスであるひつようはありません
USBハブ あればいいですが無くても 27" にあるので問題なし
高さ調節 なくてもok。必要になればアームに変更

検討

決定打は実機を見て気分で。43" 大きいなぁと思いつつ、PhilipsとAcer で Exploerer 上の文字表示をみて決めました。

モデル メモ
Philips BDM4350UC/11 サポートが5年と長いのですがサポートをほぼ使わないのでプラス材料にならず。重さ9.72kg と軽いのが嬉しいです。USBハブもついていて嬉しいです。ただ、焼き付けの声が多く不安が強かった程度です。
Acer ET430Kwmiippx DP の出力があるので MST に対応しています。USBハブがないのが苦しいところ。Philipsもそうですが、背面と足の突き出しが少し大きいのも嫌かな?実機をヨドバシアキバで見てきたのですが、Philips よりも画面がきれいに映っていたのが決定打でした。
IO-Data lcd-m4k401xvb 40" と他の43"よりも小さいのがいいです。ただ実機でも感じたのですがベゼルが太すぎる、発色が赤っぽい?DPが不安定という話があったのでDP中心にしているのでナシで。

開封の儀

とりあえず梱包状態から設置まで。

到着

Amazon で購入してもよかったのですが、土曜着にしたかったのとポイントつくしで ヨドバシカメラで買いました。

箱大きいです。

とりあえず開封してみるといい感じで大きいです。

背面をみるとVESA規格の 200x100 でマウントできます。

エルゴトロンのLXデュアルデスクマウントアーム サイドバイサイド(耐荷重 9KG)でやれるか変換プレートで試しましたが、案の定無理でした。挑戦はおすすめしません。MX デスクマウントLCDアームでぎりぎりですね。

VESA規格変換段付プレート VESA規格75/100㎜ → VESA規格100㎜×200㎜ NB-VS1020H を用意してたんですが無駄になりました。

スタンドはねじ4本で止まっています。高さ調整はできずチルトのみ可能です。

端子はまとまっています。DPの出力があるのいいですね。

設置

設置前の状態はこれでした。コーディングを縦置きディスプレイでしているのですが、横配置のモニタとの差異が大きい状態です。

設置後です。。今回はモニターアームを使わずそのままデスクに配置しました。

椅子に座った状態でとると視界がモニタで埋まります。

所感

2日使った感想です。(2017/7/2時点)

  • 文字の大きさは全く気にならず、文字とディスプレイのサイズのバランスは想定通りばっちりです
  • ブルーライト低減機能をon にすると黄色発色になるのでブルーライト低減切っていますが、若干目が疲れる気がします。もう少し使って判断だと思います
  • 43" 大きいです。視界が凄く埋まります。良い意味でも悪い意味でも。会社でこの状態は嬉しくないかも? 家だからいいですが
  • USBハブはもともと縦置きのディスプレイでしか使ってなかったので問題なし
  • モニタが大きくなってウィンドウを、FullHDのサイズでそのまま配置できるのは楽です。横幅が崩れないので、表示への違和感もなく、単純に作業スペースが広がりました
  • 4KフルでYoutube の1080表示なども荒れて見えます。なるほど噂通り。スーパーシャープネスを有効*7にするとましになります。少し遠めで見ると気にならないですが
  • 文字がかすれて見えます。これもスーパーシャープネスで少しマシですが難しそう。高精細さが失われたのは間違いないのでちょっと今後4Kが出るならそこも注目だと思います

1週間使った感想です。(2017/7/9時点)

  • 画面は大きいけど疲れるってことはなくなりました
  • ブルーライトとかも気になりません
  • 部屋を真っ暗にしてルコと多いのですが、単純にディスプレイ大きい分、部屋が明るくなりました (
  • USBハブはやっぱりなくても平気
  • フルスクリーンウィンドウじゃなくて、画面の半分か1/4にすることに慣れました。作業スペース多いの嬉しいし、快適です
  • ウィンドウを小さくすると文字のカスれが気にならなくなるようになって一石二鳥でした
  • 一度だけディスプレイ表示がバグったけどディスプレイ再起動で直った
  • レスポンシブな画面で、一定以上に大きな画面サイズになるとむしろ余白多かったりするデザイン多くてしょんぼりですね。Youtube とか。こういうサイトは遠慮なくウィンドウ小さくしています

3週間使った感想です。(2017/7/23時点)

@ufcpp せんせーも同じモデル買われたらしく記事面白かったです。

http://sp.ch.nicovideo.jp/ufcpp/blomaga/ar1274968sp.ch.nicovideo.jp

  • 記事にあるように、わたしもディスプレイ少し湾曲しててもいいかもって思い始めました。実際モニタの恥が遠く感じるので湾曲大事だなぁと。ただし私の場合は27"モニタ縦置きがあるので湾曲だと微妙かも?
  • タスクバーは1つでいいと思ってるけど、昔あったドックやランチャー系欲しくなってきた
  • 私の利用方法は、画面の半分を縦にウィンドウたてて、余った半分にモニタを1/4ずつ、あるいは乱雑においています。Visual Studio は縦置きモニタに表示
  • やっぱり時々画面が線まみれになる(ディスプレイ再起動で直る) 昨晩併せて3週間で3回。だいたい1週間に1回のペースで遭遇していますね。(別に問題とは感じてない)
  • リモートデスクトップをしたときに、リモート画面が小さくて余白が気になる(無茶ぶり)

まとめ

4K で 43" は大きいですがオススメです。個人的には 38-40" ぐらいがベストな気がします。トリプルディスプレイにする気は失せたのでそこはバッチリですね。特に Unity のようなディスプレイにウィンドウを大きく映し出す場合は効果が高いです。

モニタが小さくてやりにくいと思っていた言い訳が今後できなくなるのは素晴らしいと思います。モニタアームだけなんとかしたいです。

文字のかすれというか、高精細さが失われるのは間違いないので4Kに求めるものによってはそこを注目するといいと思います。

*1:こじつけですね

*2:しかしVRでテキストを読むのは絶望

*3:これでも出しすぎで5万以下にしたかった

*4:EIZO の四角はナシ派です

*5:HDMIは VRHMD用に使うのでHDMIはミラキャスト以外はありえない派です。DP1.2 なら Multi Stream Transport 使えるのも良いです

*6:映り込み疲れるので嫌いです

*7:デフォルト無効