Windows マシンを更新したので、構成メモです。記事を寝かして1か月経っていますが安定しています。
tl;dr;
2年前に組んだ Ryzen 5900X もいいマシンだったのですが、次のデスクトップCPU が期待できそうなのは2年後になりそうです。今を逃すと長いので新しいPCに切り替えました。どこかでグラボを替えたいものの、今後いいタイミングは来ない気もします。4000シリーズはない。
今回感じた課題は次の通り。
- (完了) Windows のツールセットアップは local-provisioner と SccopPlaybook にお任せ
- (課題) インストーラーを使う、Visual Studio、Docker Desktop、Logicool Options+、Realforce Driver が自動化できていない。 -> winget 一択?
- (課題) Windows のユーザー名を指定したいので、Microsoft Account での初期ユーザー作成を避けたいが Wi-Fi だとちょっと悩ましい。 -> あきらめ
- (課題) Windows の初期設定も macOS の defaults のように構成していきたいが、定義はYAMLに書いたり冪等性を担保したい。が、Ansible は使いたくない。 -> ツール書くしかなさそう
Windows マシンの構成
前準備
- UEFI: Hyper-V を使うため、 CPU > Advanced で
Intel VT
やAMD SVM
を有効にします - OS: Windows 11 Professional をクリーンインストールします
Windows 10 からのアップグレードでは発生しないドライバー認識問題がおこるので、Windows 11 でクリーンインストールは大事。
流れ
私の環境の場合、次のように行っています。
- Wi-Fi に接続
- (Windows) Windows 初期サインアップは Microsoft Account で行う。(LAN/Wi-Fi を切るのは面倒なのであきらめている)
- (Windows) ローカルアカウント (Administrators Group) を作成する
- (Windows) Microsoft アカウントとの Windows ユーザーをサインアウト、ローカルアカウントでWindows サインイン
- (Windows) English の言語パックを追加、IME を日本語に設定1 する
- (Windows) Windows 初期サインアップで作った Microsoft アカウントの Windows ユーザーを削除
- (Windows) Windows の ローカルアカウント を Microsoft アカウントと紐づけ
- (Windows) Windows を Developer mode (開発者モード)で設定2 する
- (Windows) Windows Update を1回あてる
- (ツール) Scoop をインストール
- (ツール) git を scoop でインストール 3 する
- (ツール) Windowsアプリを guitarrapc/local-provisioner で構成
- (Windows) ネットワークプロファイルを Private に設定4 する
- (Windows) Windows に Yubikey Bio を設定
- (ツール) Chome にサインアップ。デフォルトブラウザを Edge から Chrome に変更
- (ツール) Chrome 拡張の uBlacklist のサブスクリプションを構成
- (Windows) Night lightを有効化。 Stlength 50%、時間は 21:00 til 7:00
- (Windows) Display scale を 100% に設定、縦モニターは portlait (flipped) に設定
- (ツール) VSCode Sync の有効化
- (ツール) Visual Studio をインストール、構成5する
- (ツール) WSL & WSL2 をインストール 、構成6する
- (Windows) LongPath の有効化7 する
- (ツール) Docker desktop のインストールと設定8 する
- (Windows) Bluetooth機器のペアリング、 Dynamic Lock の有効化9 をする
- (Windows) Startup apps の無効化10 を TaskManagerで行う
- (Windows) そのほかドライバーの構成11 を行う
パーツのメモ
メモリのクロック制約
メモリを 128GB (DDR-4800) で組んでいます。しかし、Ryzen 7000シリーズはメモリ4チャンネル (4枚差し)をするとクロックが DDR5-3200 まで落ちるのでそれは許容しています。 64GB だと足りないので仕方ない。
セミファンレス電源
Fractal Design ION+2 Platinum を採用しました。セミファンレスにできるのですが、実際電源周りは静かかつ、普段はファン起動していないのでいいかんじでですね。 今のところ違和感なく、モジュラー + ケーブルがやわらかいので大変良いです。
Samsung 990 PRO
採用を見送りました。Ryzen 7000 シリーズだと ランダムの Write がおかしいので避けました。
【やじうまミニレビュー】Samsungの新SSD「990 PRO」自腹購入。Ryzenだとさらに速い!涼しい! - PC Watch
インテルなら問題ないようなのでいいのではないでしょうか。
「Samsung SSD 990 PRO 1TB」をレビュー。性能も電力効率もトップクラス! : 自作とゲームと趣味の日々
代わりに WD_BLACK SN850X を用いています。個人的には、ここ2年で WD_BLACK がバランスよく早いのでいい感じです。
「WD_BLACK SN850X NVMe SSD 1TB / 2TB」をレビュー。SN850よりも高速なのに低消費電力! : 自作とゲームと趣味の日々
CM01 はWindows 11 クリーンインストールでは Windows Hello顔認証で動作しない
マウスの CM01 は、Windows 10 で Windows Hello 顔認証カメラとして利用できました。また、Windows 10 からアップグレードした Windows 11 でも Windows Hello 顔認証カメラとして機能します。しかし、Windows 11 をクリーンインストールした環境では同ドライバーが機能しません。CM01 は Windows 11 で機能しないと公式に表明されているので、そんなものと割り切りましょう。代わりに後継の CM02 を利用しています。
ところでマウスさん、商品の販売終了でページを閉じるのは悲しいです。ドライバーのリンクにしておきますね。
- 日本語キーボードを使う場合、IME は日本語にしておくと Windows の表示言語にかかわらずキーボードで困らない。↩
- 開発者モードは、mklink で管理者権限が不要になり、PowerShell のRemote Signed も有効にできる便利設定。↩
-
scoop install git
↩ - local-provisioner の envs/windows/etc にスクリプトがある。↩
- 2023/Apr 時点では Visual Studio 2022。↩
- local-provisioner の envs/windows/etc にスクリプトがある。↩
- local-provisioner の envs/windows/etc にスクリプトがある。↩
- Hyper-V バックエンド、localhost:2375 の有効化、Kubernetes の有効化。↩
- ヘッドホン、ゲームパッド、iPhone↩
- Microsoft Teams, OneDrive, Radeon Software Startup Task↩
- CM02, Realforce R3, Logcool Options+↩