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Technical updates

Wi-Fiを Amplifi HD に移行した

最近やってよかったことの1つが、Wi-Fi を入れ替えたことでした。

何がどう変わったのか残しておきます。

目次

TL;DR

  • Amplifi HD、日本ではまだ出荷可能になったばかりですがいい感じでおもしろいし安定はしてる
  • 外出先からアプリで設定変更したり通信テストできるのは人権
  • ミニスクリーンに現在の通信状況が可視化されるのは本当にいい、最高
  • タッチでWPSを有効にできたりするけど、WPS今どき機器がなくていらない感

Wi-Fi をどれぐらい使っているのか

私の環境は 100% Wi-Fiです。 唯一LANを使っているのは、Hue Hub と Yamaha RTX810 - Wi-Fi AP の間のみです。ただ、これも同一ボックス内LANで結んでいるので目に見えません。

私が有線を廃止してすでに5年経ちました。 有線は高速でいいのですが、ケーブルをどこまでも減らしたい気持ちが強くネットワークは無線を前提にしています。 常にWi-Fiが稼働するので少しの問題でもすぐに気づいたり手を打つ気になるので、「普段からドッグフーディングする」方針とよくマッチしています。

常時Wi-Fi で問題になるのが、通信の安定性です。 私自身、安定性が最優先、速度はその中でかのなかぎり高速にという方針ですが、案外これが満たされません。 速度が出ても、不安定なAPが多いのが残念です。 色々なメーカーや機器を試した結果、3年前の時点では最終的に Aterm が安定していたのでこれを使ってきました。

子機となるデスクトップはASUS PCE-AC88 を使っています。 多くのWi-Fi拡張カードはWindows 10 の起動時やドライバー問題が多く Intel もそれは同様でしたが、PCE-AC88は安定したドライバーと速度が両立していてとてもいいです。

PCE-AC88 | ネットワーク機器 | ASUS 日本

動機

Atermは長年変化がなく面白くないWi-Fiです。

  • 管理画面がWebのみ
  • Webの管理画面の変更の変更に都度時間がかかる + 再起動が毎度求められる
  • 同一ネットワークからのアクセスしかできない
  • 規格が古い

通信が安定していてよいのですが、さすがにここまで進化ないのは飽きたので変えます。

選定基準

条件を満たすものを探します。

  • 面白そうなやつ
  • アプリでの設定を前提にする
  • メッシュ対応
  • TP Link、Synology、ASUS は避けたい (尊敬するエンジニアがツライいってる....)
  • Buffalo は避けたい (良かったことがほぼない)

一方であればいいけどなくてもいい条件も定めます。

  • Wi-Fi 6 (あればうれしいけど)
  • WPA3 対応
  • トライバンド
  • IPoE 対応 (ルータがあるのでそっちで対応する)

価格は Nest Wifi 基準で20000円前後で探しましょう。

候補の絞り込み

いい感じのメッシュルータの一覧はありますが、これだけだと選びようがないのでスペックや利用感を調べて絞ります。

日本で入手できるメッシュWi-Fiシステム19種+2の比較【2019年12月】 | 24Wireless

  • Nest Wifi (Google)
  • Orbi (NetGear)
  • Velop (Belkin)
  • Sila (Razer)
  • Amplifi HD (Ubiquiti)

Nest Wifi

Nest Wifi - 高速で快適な Wi-Fi ネットワークをご自宅で - Google ストア

Google Wifi よりは面白そう。 見た目はつまらないけど、ほしい機能は一通りあるしまぁよさそう。 ただ、Google のアプリ微妙で好きじゃないので、「最悪これ」という位置づけ。

Orbi

RBR20 - AC2200 OrbiトライバンドメッシュWiFiルーター | NETGEAR

RBK20やRBK50、AC3000とか面白そうだけど、サテライト経由で不安定になるのが微妙そう。 2018年と古い。

なし。

Velop

Velop Whole-Home Mesh WiFi

機能は全部満たしてそう。 2018年と古い。ちょっとお高め。

なし。

Sila

Gaming Router - Razer Sila

4万円台で利用者が少なすぎ (情報が全然ない) 、見た目がつまらない。

なし。

Amplifi HD

AmpliFi | Faster, Whole-Home Wi-Fi

比較表で不明だらけで逆に興味深い。

Ubiquitiが出している個人向けのメッシュルータが Amplifi シリーズです。 一方で、企業向けのシリーズがUnifi で、こちらのほうがピンと来る人もいそうです。

他のメーカーと違ってディスプレイがあり、タッチ対応で通信状況とか見れます。 StackOverflow の中のエンジニアとかが使ってて、いい感じそうです。

日本で試せないかと思っていたら発売もしているし、Amplifiよさそうとはじめから前向きになれます。 サイトを見るとAmplifi Alien が出たばかりです。スペック、見た目からして面白そうなのでこれをしたいところですが、日本ではまだ取り扱いないので Amplifi HD とします。

購入前の機器判断は公式が提供しています。

AmpliFi Help

スペックはPDFで公開されています、内容は雑です。 Dual-Band、SU-MIMO(3x3 Chain, 18)、5Ghz で1300 Mbps、2.4GHz で450Mbps はあります。 MU-MIMO がないんですが、Amplifi Alien が対応しているのでいずれ載せ替えたいところ。 とはいえ、デバイスが 15台なので今のところは特に影響も感じず問題になっていません。

PDF: AmpliFi Datasheet

Unifi もどこかで試したいですね。 企業でのWifiも今ならUnifi が選択候補に入れたいところで、Yamaha などはそろそろ古い感じが半端なくなってきました。

AmpliFi vs. UniFi Review and Comparison [December 2019]

Amplifi HDを設置する

日本向けストアがあり、日本国内から発送されます。

AmpliFi HD Mesh Router – store-ui-japan

2日でさくっと届いたので、開けてみます。 ディスプレイからもわかりますが、見えるところにある前提のルータです。

開封

設定をしていきます。 ルータがすでにあるのですが、ルータからのLANは Amplifi の WAN に刺します。

デフォルトではDouble NAT になりますが、構成後は設定で Bridge に変更できます。

既にルータがあるので Bridge に変更していますが、Double NAT でも特に速度低下が顕著ではなかったので気づかず使っても大きな問題にはなりにくいでしょう。 ただし、ルータとして利用しているときに使える Teleport という簡易VPNは使えなくなります。 ルータある環境でこの機能いらないからいいんですけど。 https://help.amplifi.com/hc/en-us/articles/220979347-Enabling-Bridge-Mode

設定はアプリやWebから行えますが、基本アプリになるでしょう。 Web画面 はIP か http://amplifi.lan/ でアクセスできます。(Bridge だとIPのみになります。)

ユーザー認証をして、SSIDを設定すればもう使えます。

5GHz、2.4GHz で同一SSID が利用できるので、基本Wifi接続は一本化されます。 SSID を分離もできますがしないほうがメッシュではいいでしょう。

Guest Wifi も設定可能なので、必要な時だけ有効にすればWifiを提供するときに便利。

WPSも可能です、タッチスクリーン長押しでWPS有効化ができるのは面白く便利感あります。(WPS使わないけど)

アプリはユーザー認証するので、外出先からでも設定できます。

Wifi一覧

外出先から設状況が確認できるのはうれしみがあります。

設定

デバイス一覧

今どきのメッシュルータっぽく、速度検査もアプリからできます。

ステータス

速度検査

クライアント1つ1つの接続状況をアプリで確認しつつ、接続の一時停止もできるのでケイオスモンキーになりきることができて便利。

タッチスクリーンからは、時計、通信量、リアルタイム通信状況、ポート状況などが確認できます。 Night Mode があり、特定の時間はLED をオフにできるので、夜でも目に優しい。

通信量

通信状況

ポート状況

もともと集合住宅のインターネット回線で、下り100Mbps 程度なので速度も特に低下なく過ごしています。 そろそろ IPoE に切り替えよう。

REF