Inbox by Gmail が2019年3月31日で終わりますというアナウンスが流れて半年、ついに4/1です。
じつはまだログインできますがじきにできなくなるでしょう。(4/1 23:00 9 tile からは Inboxが消えました)
メールクライアントをInboxから何に乗り換えたかについてと、その経緯についてメモします。
目次
TL;DR
メールの重要度は下がったもののなくすことは、個人、仕事の両面で不可能なので割り切ります。
自分が欲しい機能を絞ると明確に移行しやすい説があります。
ツールに合わせて欲しい機能を見つめ直し、フローを変えていくのは、知らなかったより良い方法の発見にもなるので今後も基本姿勢にしたいところです。
Webでのメールは使わないフローにしたので、問題になりそうなら課題として解決していくつもり*1
私にとってメールは、「常に受信箱は空に」して、「即時処理(できない場合はスヌーズ)する」、「メールの検索用にタグで分類はするが自動フィルタはかけない」、「不要なメールはそもそも受け取らない、どんどん減らす」のが現状適切に運用の回る方法のようなので、それに適した機能をもったクライアントに移行しました。同じような方にとって参考になれば幸いです。
結論
Edison Mail に移行しました。
アナウンスから半年、Inboxからの移行先を探していたものの見つからず迷っていたましたがアプリに合わせてやり方を修正して移行しています。
変更点は、次のとおりです。
- メール処理をWeb/スマホの両方で行うのではなく、スマホのみで行うように変更
- 受信だけはGmailでみることもあるけど、基本的にGmailはアカウントとPCで見る必要があるときだけに割り切り
Inboxで有効に働いた機能
メールを処理するにあたり欲しい機能は、Inbox by Gmail がそのままでした。 もともとOutlook.com で3年ほどメールの確認、振り分けに苦労しており、4桁~メールが常時たまっていました。さらにGmailが加わって過去メールが処理しきれなくなっていい加減捨てるなり継続的に解消できる状況が必要と重い腰を上げました。この状況を改善して、常に未読がない状況を維持できたのはInboxのおかげでした。一晩かけて移行して、その後未読がない状況が維持できたことに感謝して使っていました。
Inboxが有効に機能した理由は次の通りです。
- 見たときの情報量の少なさ*2
- メールをフィルターで自動移動させない*3
- メール通知のスヌーズ機能*4
- メールの自動的なグルーピング(マネー、ショッピング、トラベル)*5
- チェックボタン1つでの受信ボックスからの排除*6
- チェック横からの左クリックのみでタグ移動できる容易さ*7
- スマホでも同様の操作が提供されている*8
メールは一日朝と夜の2回しかみたいのですが、メールが来たら次のフローをたどります。
- プロモーションならまとめて削除。頻度が高すぎるもの、内容によってはメール受信自体を見直し
- マネーなら入出金確認してチェックぽち
- Amazonなどで購入したらShoppingに来るのでチェックぽち
- ほかの自動分類されなかったものはタグをつけてチェックぽち
- 受信ボックスが何もなくなって終了
見る場所を一か所に限定して、常に受信ボックスがなくなる状態を維持するだけです。
Inboxはスマホにおいても同様のUIを提供しており快適度が変わらないのは良かったです。
移行にあたりチェックする機能
Inboxの運用から、今後メールを使っていくにあたり不要な機能がはっきりします。
- メールのフィルターはしないので不要
- メールの自動的なグルーピング(マネー、ショッピング、トラベル)はタグで行うため不要
- チェックボタン1つでの受信ボックスからの排除は、タグ移動で済むので不要
- クライアントは不要
- WebもあってるものがなければGmailでテンポラリでみるだけでいいので不要
結果、必要な機能が絞られます。
- メール通知のスヌーズ機能
- ワンアクションで既読、タグ移動、削除、スヌーズができる
- メールアカウントが別れてハンドルできる (まとまってもいいが別れて制御はほしい)
あとは、見た目です。
- 見たときに情報量が少ない
- 個別のアカウントにアクセスができる
- タグ別に確認ができる
- 動作がスムーズ
残るは動作環境です
- WebがなければGmail を一時的な閲覧限定で利用
- Windows/macOS 両方で使うため、クライアントアプリはなし
- スマホ > Web の利用頻度/優先度のため、Webがないようならスマホアプリをメインに変更 (みるのはiOSのみ)
スマホでは動作のセキュリティと操作を重要視します。
- FaceId などのセキュリティが組み込まれている
- バッジ通知が正確(PUSH通知はこなくてもいい)
- タグ移動で候補がでると最高だがなくてもいい
移行先候補
スマホをメインに移行するかは、Gmail次第です。
Web
- Gmail : 次節で確認
- Outlook : そもそも長年Outlook.comを使っておりありえないぐらい使いにくいので全面的やめるように調整済みです
クライアントアプリ
PCでメールのためにアプリをいれたくない、UI/UXが大きく異なるため使いません。
スマホアプリ
- Gmail
- Edison Mail
- Spark
- Outlook : アプリは比較的悪くないのですがここでは除外 (ヒドイ
移行候補の検証
Gmail
移行先として真っ先にあがるのがGmail です。InboxもGoogleも移行先に推奨しています。
Google 自身がいう、Gmailでの移行は次の内容ですが、ちがうそこじゃない。トップへのピン止めなどせず、さくっと消したいのです。タグでカテゴリわけなどせず見る場所を一か所にとどめてタグは分類置き場にしたいのです。スマートリプライは、相手様が丁寧すぎて使えないケースがあり日本語むずかしい。
Gmailのデフォルト環境では、メールの受信がタブごとに別れます。タブを使った操作は見る場所が複数に散るためかなり好ましくないと判断しました。
タブをなくしましょう。
見る場所が一箇所になり良さそうです。
機能はInboxと同等にあるので、あとは見た目と操作の好みです。順にみてみましょう。
要件 | 結果 |
---|---|
見たときの情報量の少なさ | 一メールあたりの送信者、受信本文の量が多くうるさい。カテゴリが折りたたまれておりアクセスが煩雑 |
メール通知のスヌーズ機能 | あります。メールをホバーすると表示とスヌーズが表示 |
ワンアクションで既読、タグ移動、削除、スヌーズができる | アーカイブを使うことで受信ボックスから消えます。削除もあります。しかしタグ移動ができません |
スヌーズはok です。
受信ボックスからの排除もアーカイブでokです。
問題となるのが、タグ移動とメールの自動的なグルーピングです。 Gmail でグループしようと思った場合にやるのが、前述の受信ボックスのタブ、あるいはフィルターでタグ移動ですが両方使いません。 受信ボックスのメールがグループ化されればInboxにほぼ近くよかったのですが、タブで見る場所が分かれるのはナシなのであきらめましょう。
手動でタグ移動は別にいいのでやろうかと思いましたが、右クリックから移動はたった1つ動作が増えるだけですがナシです。全メールでやってられないです。
やりたいことが明確になりましたが、Gmail ではInbox ほどフローの省力化はできないようです。
受信ボックスを限定して、フィルタなどを使わず見る必要のあるメールだけを受け取り、素早く分類して、メールボックスを常に空にする。
見た目がうるさいのはあきらめましょう。
この時点で、Webでのメール処理は現時点でいい方法がないと判断し、割り切ってスマホでの完結を目指します。
Gmail iOSアプリ
スマホアプリはかなり残念です。
スワイプでアーカイブは提供していますが、スヌーズやタグ移動などは個別でメールを開いて処理する必要があります。
スマホではワンアクションで必要な機能をスムーズに呼び出したいため、メールのスワイプ動作をカスタム設定できれば楽なのにという感じはあります。
アカウントが分かれるのは別にいいのですが、統合されたメールボックスの利便性はスマホアプリではWeb以上に感じます。
この時点でGmailのスマホアプリはなしです。
Edison Mail
一通り機能が網羅されています。動作が軽快で、TouchIdがあり通知が正確なのが良さです。
残りは、タグ移動時のスマートな提案がほしいところです。
スワイプの動作がカスタマイズできるため、これらはすべてワンアクションで実行できます。
メール通知のスヌーズ機能 ワンアクションで既読、タグ移動、削除、スヌーズができる
また、メールアカウントを複数登録したときに、分けて表示もできますが統合メールボックスでまとめてみることもできます。
メールアカウントが別れてハンドルできる (まとまってもいいが別れて制御はほしい)
個別のアカウントにアクセスができる
メールのプレビュー行数を1行にできるので見た目もシンプルです。
見たときに情報量が少ない
メールアカウントを選択するとタグ別に確認もできます。
タグ別に確認ができる
動作もキビキビしており快適です。
動作がスムーズ
FaceId にデフォルトで対応しており嬉しさがあります。
FaceId などのセキュリティが組み込まれている
バッジ通知が正確で、新規通知時にもバッジのカウントがずれないので良さがあります。
バッジ通知が正確(PUSH通知はこなくてもいい)
タグ移動時に移動候補はでないので、そこは残念です。
タグ移動で候補がでると最高だがなくてもいい
メールの青ポッチをスワイプで既読にできるのも楽です。
Spark
こちらも一通り機能が網羅されています。動作が軽快で、スマートな通知があり通知が正確なのが良さです。統合メールボックスもアカウントが適切に出て良さ味があります。
残りは、TouchIdがあれば嬉しいのと、アプリの動きが遅いのが気になります。
スワイプの動作がカスタマイズできるため、これらはすべてワンアクションで実行できます。
メール通知のスヌーズ機能
ワンアクションで既読、タグ移動、削除、スヌーズができる
また、メールアカウントを複数登録したときに、分けて表示もできますが統合メールボックスでまとめてみることもできます。 この統合メールボックスが、スマートアカウントというだけあってメールアカウントがチラっとグループされていたりしてEdison Mailより便利です。
メールアカウントが別れてハンドルできる (まとまってもいいが別れて制御はほしい)
個別のアカウントにアクセスができる
メールのプレビュー行数は1行で見た目もシンプルです。
見たときに情報量が少ない
メールアカウントを選択するとタグ別に確認もできます。
タグ別に確認ができる
動作は少し重く、時々起動しても真っ白だったりするのは難点です。
動作がスムーズ
パスキーロックには対応していますが、FaceIdには対応していません。パスキーロック嫌いなので残念です。
FaceId などのセキュリティが組み込まれている
バッジ通知はは、新規通知時にもバッジのカウントがずれたりします、既読してもバッジが残ったりするので残念です。
バッジ通知が正確(PUSH通知はこなくてもいい)
タグ移動時に候補はでるのはかなり嬉しいです。便利。
タグ移動で候補がでると最高だがなくてもいい
他に、メールの委任などチームで共有してメール編集できるのが便利です。
Edison か Sparkか
チーム機能を使わないので、機能的にはほとんど変わりません。
このため、動きの機敏さとFaceId とバッジの正確さで Edison Mail を選択しました。
とはいえ、まだ移行完了して2週間なので Edison Mail と Spark の療法をインストールして試しています。
Webは予定どおりメールを見ることがなくなり、何かしらのアカウント作成時のVerify などに限定されていて良い感じです。
移行していて思いましたが、メールに求めることがみんな違うのでいろんな代替案があるのは最高なので、多様な選択肢があることに感謝です。
移行後のフローは、自動振り分けがないので順にやるだけです。この意味でInboxかSpark並みの振り分けがほしい
- プロモーション系は即削除。頻度が高すぎるもの、内容によってはメール受信自体を見直し
- マネーなら入出金確認してタグ移動
- Amazonなどで購入したらタグ移動
- ほかの自動分類されなかったものはタグ移動
- 受信ボックスが何もなくなって終了
Edison への移行
Inbox からの移行で困ったのが、Shopping や Money といった自動振り分けはタグではなかったことです。つまり他のメールクライアントでは認識できず受信メールにまとめて表示してしまいます。
せめてInboxからまとめてタグ付けできればよかったのですが、Inboxでメールを複数まとめて振り分け操作はできません。 Gmailを見ても内部的に受信メールを振り分けてくれただけです。
このため、移行後のタグをShopping、Financeと作り、Inboxでちくちく移動させました。しかしGmailで受信メールのタグをが残ったのであとはぺちぺち「タグ移動」。
これで移行完了です。さしみたんぽぽ。